本物の人格がなくとも,そのアルゴリズムにいとしさを感じることもできる。だがそれは本物ではない。リセットすることもできる。ただ,それで人は癒されることも,学ぶこともある。
セガトイズ社が発売しているペットロボット「プーチ」は,日本で品薄状態が続いている。米国でも19日に売り出され,大人気となった。発売日,プーチは子供たちに熱狂的に迎えられ,初回出荷分3000個が即日完売した。プーチは今後,全世界で順次発売される。
真似ばっかしてんじゃねぇよ,と云われるほどの(^_^;)エセ・アイボラッシュがあったが,各社出揃って落ち着いたようだ。どうやらその中で,一番人気になってそうなのがプーチ。どことなく赤塚不二夫風な見た目(^_^)。お値段は2,980円,アイボ君の100分の1(^_^;)。その価格差は当然で,プーチはおもちゃ,でしかない。だが,おもちゃとしてのコミュニケーションツール,という位置づけは受け入れられやすいのかもしれない,望まれているのかもしれない,現代では。
コミュニケーションのためのインターフェイスは3つ。鼻先で感じる光と,耳で聞く音,そしてなでる(押す)ことができる頭部のスイッチ。コミュニケーションはいたって単純。複雑でないほうがいいというのも,現代人の,病か。もし築き上げたプーチとのコミュニケーションが気に入らなくなったら「リセット」ボタンもある。今までの触れ合いを抹殺することもできる。いや,批判しているのではない。遊べるコミュニケーションがあることは,現代人(子供も含めて)には必要なのかもしれない。リアルやワイヤードで,_もうひとつの_コミュニケーションを作っていくためには。
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